ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

2019-08-01から1ヶ月間の記事一覧

真理の探究

今週のお題「わたしの自由研究」物事の真理を考えるのが好きだ。どんな真理かというと、例えば「私たちはなぜもう一度同じものを食べたくなるのか」と問いを立てる。私が出す答えは、家族や友人と一緒に食べたものをもう一度食べたくなるのは、それがおいし…

反面教師で学んだもの①

私の道徳は反面教師で培われた。母が万引きして警察のお世話になった時も私は淡々と生きていた。なぜかはわからないが自分をかわいそうだと思うことはなかった。しかし周囲の人たちが「えらいね」「苦労してるね」と言ってくることがあり、その度に意味がわ…

野良猫③

今日も元気に野良猫ちゃんたちがご飯を欲しがる。まだ生後一年と経っていない若い猫ちゃんたちだ。みんな仲良しでかわいい。ダンナはご飯をあげることを良く思っていなかったが『夜廻り猫』を読んでから、あまりうるさく言わなくなった。 夜廻り猫 1 今宵も…

子どもの存在の有難さ

子どもとは財産を守る存在でも愛し合ってできた結晶でもない。居心地の良い空間を実現させるための勇気をくれる存在である。この歳になって子どもの存在がどれほど貴重であるかを考えられるようになった。ここでいう子どもとは私の後に入社した後輩みたいな…

孤独よりも自由

今週のお題「残暑を乗り切る」お盆の繁忙期を乗り切り、末に予定していた連休を満喫している。フェリーでの宿泊は初めてでいい歳してわくわくする。行き先は友人の待つ大分である。大分に行くのも初めてだ。 電車を乗り継ぎ、フェリー乗り場行きのバス停まで…

小学校の時、日記にあこがれて何度か挑戦するが結局三日坊主で終わっていた。友人との交換日記も何度かしたことはあるが、お互いに書くことがすぐなくなり、しかしお互いやめたいとは切り出さないため最後は友人が毎回同じ絵を描いてくるようになると自然に…

キセル乗車

通勤ラッシュの改札口でキセルしている人を何度か見たことがある。前の人の後ろにぴったりとくっつき一緒に改札を通っていた。改札機が止めるよりも早く通り、そのまま人並みに紛れて見えなくなる。私も最近それをやられて嫌な気分になった。小柄だから狙わ…

長く働きたい職場③

昨年は同期のチームが人手不足でとうとう誰も休むことができなくなり、崩壊しかけたのをなんとかしたいと考えて労基に訴えたところ、上がやっと求人や派遣の手配をしてなんとか持ちこたえることができた。求人依頼をしても一年間無視されることもある。私は…

フタモンアシナガバチ

数日前からエアコンの室外機の辺りにけっこうな数の蜂がいるのを見たダンナが、室外機内に巣ができないようにネットをかけてくれた。しかしそれでも蜂が数匹うろうろしている。巣が作れなくなった蜂が早く諦めてどこかに行ってくれたらいいのにと思い、怖い…

集中

誰かのリズムに合わせて雑踏の中でぼんやり歩いていると、自分の意識が薄くなり、自分が歩いているのを忘れかける。知らない誰かになったような瞬間すらある。危ない危ないと気を引き締めて歩く。右、左、右、左と交互に足を出す。視界のブレが大きいからも…

風の又三郎

コの字型に建てられた団地の真ん中に公園がある。その公園で遊んでいると窓から子どもの様子を見ることができるため、母親が「お昼だよ~」と声も掛けやすい。クラスメイトとよく遊んだ公園だ。いつものようにクラスメイトと公園で待ち合わせすると、私は玄…

台風割引

昨年の台風21号の時は仕事も休みで、私は雨戸の隙間から風に揺れる稲を見ていた。徐々に風が強まり田んぼの向こう側にある駐車場の車のカバーがめくりあがり、屋根に吹きつける雨が霧状に舞い上がり出すと怖くなって完全に雨戸を閉めた。それからは笛のよ…

長く働きたい職場②

一緒に前向きに働いてくれる新人が入ってくれたおかげで精神的な疲れがかなり減った。臨時の派遣ではなく社員に教えられることは私自身のやる気も高まる。大変な仕事でも新人に背中を押される毎日は、身体は疲れていても心は喜んでいる。心が喜んでいるとた…

『キャンディキャンディ』

『キャンディキャンディ』はアニメでしか知らない。ストーリーが理解できていなくても、かわいい洋服を着て笑っているキャンディの絵が好きで、キャンディのお風呂セットを買ってもらった記憶がある。 話題になった漫画は旧作や連載中のものでも図書館で取り…

ピンチ過ぎると記録したくなる

長屋に引っ越しした当日、近所にご挨拶をすると、隣に住むご主人が大きなボトルに入った木酢液をくれた。ご主人はイケメンの外人で奥さんは可愛らしい日本人だった。子どもがいるため殺虫剤を使わないようにしているという。ここら辺は昔湿地帯だったとかで…

ドンジャラ

我が家の娯楽は兄が友人からいらなくなった白黒テレビをもらったことから始まる。もらったその日に『うる星やつら』の第一話がちょうど放映され、それを見たことにより兄のカラーテレビへの憧れが強くなり、また母もテレビの面白さに気づき、ほどなくしてカ…

脆弱

私たちは記憶を頼りに生きている。何かの拍子で記憶が飛んだら人とのつながりも薄くなってしまう。こんな不確かなものの上で形成される社会はなんて脆弱なんだろう。そしてなんでこんなに続いているんだろう。 生まれたての赤子から自立した人間が育つまでの…

母を待たせる

酷く暑い日だった。母をずっと踏切の傍で待たせてしまったことがある。なぜ待たせることになったのか覚えていないが、母は後から家に帰って来ると思い、自分だけ走って先に帰り、冷たい麦茶を飲んでほっと一息ついていた。その後、いつまでたっても帰ってこ…

リコ

チコが死んでから間もなく母がまた交配目的で血統書付きのシェルティを飼い始めた。名前は「リコ」。リコは子を産むが、当時飼っていた猫にほとんど殺されてしまい、気づいた時には一匹だけ生き残っている状態だった。売られる予定だったため名前は付けずに…

トマトとキュウリ

マンションの玄関にトマトやキュウリがカゴに盛られて置かれている。管理人さんがマンション横の畑で採れたものを住人に時々おすそ分けしてくれる。キュウリは採れたてでイボも痛いくらいだ。 仕事帰りにまだ残っていたらいただこうと思い、とりあえず出勤す…

半分こアイス

今週のお題「わたしのイチ押しアイス」お小遣いをもらった記憶がない。お年玉も中学生が最後で3千円あったかどうか、とにかく働くようになるまで自由に使えるお金はなかった。 夏は子どもたちにいつでもキンキンに冷えたほうじ茶を出してくれる集会所の近く…

自由

職場の清掃は外国人労働者がほとんどである。みんな真面目に働いててトイレは常にきれいだ。私がビルメンテナンスの会社で働いていた時を思い出す。定期的に予備校、病院、郵便局を清掃していた。どんな仕事でも誇りをもってするなら、それは立派な仕事だ。 …