ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

『キャンディキャンディ』

『キャンディキャンディ』はアニメでしか知らない。ストーリーが理解できていなくても、かわいい洋服を着て笑っているキャンディの絵が好きで、キャンディのお風呂セットを買ってもらった記憶がある。

 

話題になった漫画は旧作や連載中のものでも図書館で取り寄せて読むことができるため、今初めて原作を手に取って読んでいる。キャンディの波乱万丈長編漫画だと思っていたら、なんと全9巻。もっと巻数があると思っていた。

 

読み始めると、まず少女漫画なのにすごい迫力のペンタッチで圧倒された。かなりの筆圧で輪郭線を描いているのがわかる。コマ割りは繊細と大胆を上手く使い分けて非常に躍動的だ。ストーリー展開は早く、次々と新しい展開になっていくため読者を飽きさせない。なるほど、これはヒットするはずだ。

 

あの時代の乗りにもしっかり乗っている。あの時代の乗りとは『おしん』や『あかんたれ』のように意地悪をされても懸命に働き、自分の道を切り開いていくど根性の乗りだ。今のアニメではど根性や我慢等を強いられる主人公が少ない。いや主人公が頑張れる理由がもっと具体的に描写されるようになったのか。流行のアニメを見ていると今の時代の乗りがよくわかる。