ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

普遍的なもの

「できます」「やれます」という人は、とりあえず面接する。理由を聞かれたらどう答えたらいいのか困るが不採用通知を送る。話を遮ってでもアピールしてくる我の強さが、今のここのカラーではないなと思った。しかしそれ以外に、ずっと違和感があった。その…

閃き

この世界を理解できるのは 過去の記憶の蓄積のおかげ 相即に埋もれていた転機という閃きは 生と死の狭間で動いている時にやってくる あっと思いつくことがある そうだったのかと それを後でじっくり考えようと メモを取ろうとするが 手を放すことができない…

振り返ると

亡くなってから初めて一個人が気になった。それまで私は「母」しか知らない。親戚付き合いもほぼなかった我が家に、私が知る母ではない母を語ってくれる人はいない。実家を片づける時、もう使われてはいなかったが、しっかりと固定しているたくさんのケーブ…

三本の糸

今週のお題「大人になったなと感じるとき」 幼い頃、兄は毎日悪夢にうなされていた。自分の置かれている立場を意識し始めて、頼りない母と私を抱えて生きていくことのストレスを就学前からすでにもっていた。 兄がうなされているのを母と私が気づいて起こす…

共に働く人

年末に収益を上げられなかった企業は年明けからは徐々に縮小していくだろうと情報屋が言っていたように、ある企業内部では人材が大きく動いていた。私はこのチャンスをものにしようと、その企業と関わりのある同じ取引先の人をうまく仲介に立たせると、一人…

パネトーネ

二十歳の頃に美味しくて毎日食べていたなと、とあるブログで取り上げられていたので食べてみたくなった。新しい仕事を始めて、まだ慣れていない、緊張が抜けない頃、食欲もなかったのにこれだけは美味しいと飽きもしないでお昼ご飯に毎日食べていた。出張パ…

コーヒーの味

母が持ち手の付いた陶器のカップを三つ買ってきた。それまで使用してきたのはプラスチック製のカップか、陶器だと『ミクロイドS』の湯飲みだった。 カップは三つ。こげ茶でヨーロッパの街並みが細かく描かれているものと、その色違いの白バージョン、もう一…

男でも女でもない

言葉の使い方、声の出し方、会話のテンポは家族の影響が大きい。社会に出て気づく、特に人に何かを教える立場になると気になる。農家の生まれで学校に行かなかった母の言葉遣いは方言がきつかった。私の言葉遣いは考えたくないが兄にそっくりで早口。兄が乗…

便利で快適な世の中

大晦日、年が明ける前に帰宅できた。今は仕事をうまく組み立てられるようになって、また新しい時短システムの導入でめちゃくちゃな残業を強いられることはなくなったが、入社したての頃はビルのガードマンに良いお年を…ではなく明けましておめでとうと挨拶し…