ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

共に働く人

 

年末に収益を上げられなかった企業は年明けからは徐々に縮小していくだろうと情報屋が言っていたように、ある企業内部では人材が大きく動いていた。私はこのチャンスをものにしようと、その企業と関わりのある同じ取引先の人をうまく仲介に立たせると、一人若い人材を確保することに成功した。

 

長く働いてくれた大学生も就職が決まり、3月で辞めていく。ここに就職してほしかったが、新卒は最も過酷な最前線に送り込まれることを考えるとあまりすすめられなかった。会社の体育会系のノリが抜けきらない間は、私の目の届かない場所は危険だ。実際、やめたほうがいいと言ったのに、中途採用で入って来たまだ20代の知り合いは、最前線に送り込まれ、半年で退職することになった。今回確保できた若い子は私と一緒に働くことになる。どんなことがあっても守りたい。大切にしたい。でも「気にしないで先に帰っていいよ」「あとはやっておくから」とやせ我慢し過ぎると、本当に大量の仕事を抱えることになるので気をつけたい。

 

大学生の短時間枠の求人を出す。本人から許可をもらい、求人に大学生の写真を載せた。還暦を過ぎた人の応募が多い。肉体労働よりもパソコン処理と責任の重さを強調するとだいたいは辞退される。年配の人の体を気遣うと辞退してもらうのが一番いい。

 

昔のバイト仲間が子どもの手が離れたから少しだけ働きたいとか、かつて働いていた人がまた働きたいと言ってきたりすることもある。短い人生で共に働ける人なんてほんの数人しかいないから、生涯付き合うと考えて大切にしたい。相手はうっとおしいと思うかもしれないけれど、裏でおせっかいおばさんもやってるから。