ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

サクラ サクラ

夜、向かいの団地に住んでいるおばちゃんが母を誘いに来る。母が連日出かけたのは、一週間くらいだろうか。どこにでもついて行きたがる私は、おばちゃんを味方につけて、ついて行ったことがある。 スーパーの2階にある広いイベントスペースに着くと、既にた…

真似したくなるもの

子どもが興味をひくもの ベテランの先生からは、普段見られない姿を期待している 例えば先生同士が気を遣って話している姿 参観日でいつもと違うテンションになっている時 自然体に近い、先生像がまだ作りこまれていない 研修生とかは好奇の眼差しで見ていた…

首が伸びた

お義母さんがスマホで契約した覚えのない機能が付いていて、毎月自動的にお金が引き落とされていたという話をしていたら、突然「ちゃんと話を聞いていたのか」とお義父さんが話の中に入ってきた。その時、一瞬首が伸びた…ように見えた。お義父さんも全然使わ…

癖が強い人

「初めてで不慣れなところもありますが頑張ります。よろしくお願いします」と言うと「あのなー、ここは不慣れなやつなんか必要ないから!」と、手を振って出て行けの身振り。私の最初の挨拶は歓迎されることはなかった。この冷たい態度の人は、根はいい人ら…

主人公にはなりたくない?

「あなたは物語のどんな役になりたいですか」という質問に対して、「目立たなければなんでもいいです」と言いたい。お姫様みたいなきらびやかな衣装で注目されたいとか、困っている人を助けるかっこいいヒーローになりたいと思っていた時期は子どもの頃だけ…

贈る言葉

寄せカゴは黄色いバラやオレンジのガーベラを中心にした。退職する大学生には手紙を書いて渡した。手紙には書きたくないこと、一度しか口にしない言葉は最後に贈った。嫌われること覚悟で。「産道をつくれ」と。 20代で産道をつくっておくと期間が空いてもも…

思いの波

言葉の波紋が広がる 思いは波のようだ 母がどんな思いで生きていたのか 私はまだ何もわかっていない 母と同じような人生を歩んでいたら 少しはわかったのだろうか 「お前らを連れて何度死のうとしたか」 と言っていた母の言葉を思い出す わかっているのは 母…