ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

つぶやき

大切なもの見つけた

大切に大切にしている きれいな箱がたくさんある もう何が入っていたのかわからなくなっても 大切に大切にしている ふと、いつか渡そうと思っていたお守りがどこにいったのか気になった 何かの箱に入れたような気がして たくさんある箱の中を全部開けて見た …

endless

部品を作る機械がある その機械を支える部品があって その部品を作る機械がある その機械を支える部品があって 以下略

恐怖

私はなぜ息をしているのか 生きたいとか 生きたくないとか それ以前に 生きていること それだけで とてつもない恐怖 己の顔をかきむしり 手足の肉をかみちぎり 恐怖と向き合いたくなる それができる人が うらやましい 私は恐怖から目をそらすための やるべき…

あたりまえはたいへん

あたりまえを続けていくのは むずかしいからおもしろい あたりまえのように掴んで あたりまえのように食べて あたりまえのように立って あたりまえのように歩く あたりまえのように起きて あたりまえのように顔を洗う 病気やケガをすると また新しいあたりま…

安心はどこから

むっとする夏の熱気 夕日に縁どられた雲 ルスカスの濃い緑色から 親や先生からの教えよりも 本やテレビからの情報よりも 大切なことを学んでいるような気がする 無意識の私に直接語りかけてくる自然 ものすごい情報量だから ひとつひとつ ピースをはめていく…

合わせる

育った家庭や今ある生活環境の背景から 「この人はきっとこういうことを思っているこんな性格の人だ」 と決めつけてくる人に対して 一時的に合わせることがある それで相手が納得して安心するのであれば いくらでも相手の価値観に合わせられる それは、フィ…

痛み

それは私の神経を事あるごとに毎日刺激していた それが体によくないのはわかっている だから、いよいよそれと別れることにした しかし、煩わしいと思っていたはずなのに やっと解放されると思っていたはずなのに それが最後の抵抗とばかりに その圧倒的な存…

バイバ~イ

平日、15時頃に列車に乗る 3駅過ぎたところで かっこいいランドセルを背負った 大勢の小学生が乗り込んでくる 閑散としていた車内が一気に賑やかになった マスクをしていてもおしゃべりは止まらない 「○○ちゃ~ん、バイバ~イ!」と 降りていくクラスメイト…

無料サービス

母の日にカーネーションと一緒に 可愛いお菓子もプレゼントしようと とある洋菓子屋さんに行く 店内には年配の女性がいた 彼女は小袋のクッキーを いくつかレジカウンターに持って行くと 店員に「紙袋を二重にしてください」 「紙袋の底にプチプチを敷いてく…

自然を考える

揺らめく炎 白波 水面の光と影 流れる雲 この現象が自然であり この世界を現わす真実であり真理 それは流動的で無限に産出される この現象に触れることができたなら 私たちは考えずにはいられない 世界について 煙が空に溶けていくような あたり前のように身…

やりたいこと

やりたいことを充実させるには やらないといけないことをすること やらないといけないことができていないことに焦ってきたら やらないといけないことを考え過ぎて やらないといけないことが やりたくないことに変わってしまう やらないといけないことが やり…

置いて見てみると

頻繁に母に会うことはなかった。 実家を出て二十年以上、 亡くなった知らせを聞いても涙は出なかった。 涙が出たのは、 葬儀で母を見送ってくれた人たちに対してだった。 死など実際に会えなくなっただけだと思っていた。 しかし、それだけでは片づけられな…

真似したくなるもの

子どもが興味をひくもの ベテランの先生からは、普段見られない姿を期待している 例えば先生同士が気を遣って話している姿 参観日でいつもと違うテンションになっている時 自然体に近い、先生像がまだ作りこまれていない 研修生とかは好奇の眼差しで見ていた…

思いの波

言葉の波紋が広がる 思いは波のようだ 母がどんな思いで生きていたのか 私はまだ何もわかっていない 母と同じような人生を歩んでいたら 少しはわかったのだろうか 「お前らを連れて何度死のうとしたか」 と言っていた母の言葉を思い出す わかっているのは 母…

放心

目を見開いている カレンダー 額縁 ぬいぐるみ ハンガー 見えているけど 見ていない まるで空を見ているようだ たまにはそれもいい 目を見開いて 何も見ていない

羞恥心

母は子どもが小学校にあがる少し前に生活保護を受け始めた。それまではどこかの工場で働いていたが、月末になると生活費が足りなくなり、私を連れて知り合いの家にお金の無心に行く。体に合わない貰い物の服を着せられていたが、夜に母と散歩できるのが嬉し…

切り花

どんな状態であれ ただ生きている それがどれほどの 励みになっているか ただ生きているものから 勇気をもらっている ただ生きているものは 将来の心配もしない 今、この瞬間に 存在のすべてをかけている だから美しいのだ 誕生日に届いた花束

閃き

この世界を理解できるのは 過去の記憶の蓄積のおかげ 相即に埋もれていた転機という閃きは 生と死の狭間で動いている時にやってくる あっと思いつくことがある そうだったのかと それを後でじっくり考えようと メモを取ろうとするが 手を放すことができない…

信じたいこと

働き始めた高校時代から なるべく思わないようにしている 「これさえあれば安心」 「これを続けていればうまくいくはず」 衣食住を与えてくれる人 万能のような物 規則正しい習慣 これらの拠り所はつくらない 「親」も「学校」も信じない 信じられるのは ば…

ふわふわ

敷き毛布のふわふわの手触りを楽しむ季節 ふと柔らかいものをなぜ柔らかく感じるのか それが気持ちいいと思うのか そして安心するのかを少し考えてみた ふわふわを触り続けていると ふわふわが私か、私がふわふわか 自分の感覚を持って行かれるような ふわふ…

教わったもの

思い返せば、私は母から何を教わったのだろう 口下手で無口な母は説教をしない 教わったというよりも 空気のような掴むことができないものに 全身全霊で合わせること 我慢のようなものを学んでいた気がする 母は我慢ばかりしている人だったから 亡くなってか…

私の場所

今週のお題「急に寒いやん」 私が以前いた場所は寒いも暑いもなかった ただ、緩やかなまったりとしたリズムと 軽快なリズムに包まれていた そう、まるで波の音をバックに 南国のミュージックを聴いているよう 世界とぴったりくっついて 毎日踊っている 呼吸…

何者でもない何か

生身の世界は年齢や性別 職業や所属に守られている 守られ過ぎて息苦しく感じてくると 何者でもない何かになりたくなる 本当のことを言っているのか どうなのかも関係ない そこにあるのは何者でもない何か その何かと繋がることは ある意味究極の繋がりであ…

怖い夢?

実家暮らしでは跳ぶ夢をよく見た ビルからビルへと飛び移れるのだ 空は飛べない この夢を見ている時は 何かに追われているか追っている 一度だけ母と兄が殺される夢を見た 犯人を捕まえようと追いかけるが 向こうは飛ぶことができるので 結局、逃げられる あ…

意味のないもの

先日行った病院のトイレの洗面所に造花が置かれていた。 いかにも造花という造花で、少し色褪せている。 今までなぜ造花が置いてあるのか考えたことがなかった。 これになんの意味があるのか。なぜ花なのかも。 山の隠語で女性が用を足すことを「お花摘み」…

人との距離

結婚して十年、彼を名字で呼ぶ 家族がいる時は気をつけて名前で呼ぶ 距離感は簡単には縮まらない 生きるとは得体のしれない恐ろしいことだ 生きている理由 息を吸うことや心臓に血液を送ること それだけならまだ愛しい やはり私は「人」が怖くて仕方がない …

罪悪感

小学校高学年位から家事全般をこなしていくことが当たり前で、学校帰りに晩御飯の献立を考えては悩んでいた。そんなことを考えないでいられる他の子が少し羨ましく思ったこともあるが、辛いと思ったことはない。今は生きることの大変さを早くから知っておい…

思い出すこと

自分を思い出す人が亡くなると同時に 自分の中の何かも亡くなるような喪失感をもつ もう触れ合うことが叶わないという喪失感 触れ合いは肉体を利用して 触れ合えた記憶を刻む だから思い出したい そして思い出すことがなくなった時 ようやく思い出と一つにな…

ズレてるよね

生まれや育ちが少数派のせいか 自分の行動はズレている可能性が高いと 思い込んでいる そのせいで些細なことでも 報告や確認は大切 非常識なところをチェックしてもらいたい 常に裸、まな板の鯉状態 素直さよりも生産性重視の今の社会では 評価が低いので給…

誰だったんだろう

亡くなって離れてみると あの人誰だったんだろうとふと思う 確かにあの人から出てきて名前をもらったが 産まれた原因は個人だけに起因するものではない 産み出される原因は個々の生きものの範疇を超えている 親になるのに資格はいらない あの場所を選び、呼…