ふわふわ
敷き毛布のふわふわの手触りを楽しむ季節
ふと柔らかいものをなぜ柔らかく感じるのか
それが気持ちいいと思うのか
そして安心するのかを少し考えてみた
ふわふわを触り続けていると
ふわふわが私か、私がふわふわか
自分の感覚を持って行かれるような
ふわふわの物体と融合しているような錯覚を起こす
つまり、気持ちがいいと感じているものは
融合しやすいものなのか
母と兄と私の三人が川の字になって寝ていた頃
何気に布団を揉んでいると手の感覚がなくなっていくことを発見
その時は融合というよりも麻痺に近い気がして
不気味で兄にも試すように言うと
兄も同じような感覚になったようで
「うわぁ、なんだこれ!」とびっくりしていた
ちなみに自分の体と産着の境目がわからない
赤ちゃんはまだ融合状態であると言っていい
安心感はここからきているのだろうか