ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

男でも女でもない

 

言葉の使い方、声の出し方、会話のテンポは家族の影響が大きい。社会に出て気づく、特に人に何かを教える立場になると気になる。農家の生まれで学校に行かなかった母の言葉遣いは方言がきつかった。私の言葉遣いは考えたくないが兄にそっくりで早口。兄が乗り移っていたのかと思うほど兄の口調で話している時もあり、ぞっとする。トランスジェンダーの人に「あんたは男でも女でもないな」と言われたのを思い出す。そう、私は「兄」だから。兄も苦労しているのだろう。会えばお互いにヤバいことに気づき、イライラする。しかし同時に、己の内面を覗き合える清々しさもある。傍から見ている兄嫁は面白いのか、けらけら笑っていて、それに救われる。

 

 

思ったことをストレートに感情をのせて瞬時に伝えることは、相手に感動を与えることもできるが傷つけることもある。少しだけ感情を抑えると瞬発力が弱くなるので、感情をうまくコントロールしてゆるい言葉を選びながらの会話をするようにしている。慣れだなと思う。今は慣れ過ぎてギャグばかり言ってしまうけど。

 

 

大分の友人はスザンヌみたいにスローテンポで話す。環境も話し方に影響しているのだろうか。タモリさんは口をあまり開けないで喋ると東北弁ぽくなるとか言っていた。冷気を吸い込まないような話し方なのか。外気が温かい所はまた違うのだろうか。