ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

楽しみはとっておくほう

 

職場の同期の友人は『鬼滅の刃』の映画、無限列車編を既に四回も観に行っている。妹、友人、甥と姪を連れてと三回行き、四回目はとうとう勇気をもって一人で行ったそうな。なぜ勇気が必要だったのかはわからない。

 

私は映画が嫌いなわけではないが、映画を一人で観に行ったことはない。ましてや度々同じ映画を短期間で観に行くとか、とにかく相当好きでたまらないのだろう。感想を聞くと、主人公丹治郎のひたむきなところと優しさにキュンキュンきて癒されると言っていた。私もアニメ化された時に観ていて面白いとは思ったが、ここまでヒットして、しかも身近な友人をいつの間にか虜にするとは予想していなかった。

 

友人は冗談やギャグを言わない真面目な人。普段とよそゆきをうまく使い分けて立ち回れる大人である。私とは大違い。これまで職場の愚痴が中心で漫画の話などほとんどしたことのない友人が、『鬼滅の刃』を全巻大人買いしたと言ってきた時、初めて鬼滅に注目した。友人は職場のうっ憤が鬼滅を観ると晴れるそうだ。二回目からは上映前に既に泣いていると言う。これはまさに涙活。大人の疲れた心までも癒せるとは、私もどうにもならないうっ憤が溜まったら鬼滅に助けてもらおう。