2021-04-11 置いて見てみると つぶやき 頻繁に母に会うことはなかった。 実家を出て二十年以上、 亡くなった知らせを聞いても涙は出なかった。 涙が出たのは、 葬儀で母を見送ってくれた人たちに対してだった。 死など実際に会えなくなっただけだと思っていた。 しかし、それだけでは片づけられないものがあった。 何かが外れて、その外れたものが重たくて置きたくなった。 置いて見てみると、見えてくるものがある。 実際に会えることって。