反面教師で学んだもの②

初めての職種に挑戦すると大体空回りしていた。特に若い頃は仕事に対して勝手なイメージが強く、そのギャップに戸惑い仕事を自分のものにすることが遅れた。この勝手なイメージがあったからやりたい意欲は出たが、実際にやり続けていくには覚悟や勇気といったおよそ学校では教われないものが必要となってくる。私にどんな覚悟と勇気があったのだろうか。

失敗だらけの毎日で呆れられてもミス報告は必ずしていた。恥ずかしい情けない思いで、誤魔化して隠したい気持ちになっても報告しないという選択肢はなかった。これが覚悟と勇気だというなら、私のこれまでの仕事の成功は素直にミスを認めて報告することにあった。

嘘つきで謝らない母から私は素直さを学んでいた。