ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

羞恥心

 

母は子どもが小学校にあがる少し前に生活保護を受け始めた。それまではどこかの工場で働いていたが、月末になると生活費が足りなくなり、私を連れて知り合いの家にお金の無心に行く。体に合わない貰い物の服を着せられていたが、夜に母と散歩できるのが嬉しくてたまらなかった。母の知人は母にじゃれつき遊んでいる私の姿をじっと見つめて、それからお金の入った茶封筒をくれる。

 

私にとって世間は、この頃から何も変わっていない。

 

恥とはなんだろう。

 

思いつくのは、失敗したことを隠ぺいすることだろうか。

 

自分はこれ以上でもこれ以下でもないということを肝に銘じて生きていきたい。

 

 

                     youtu.be