ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

居心地

できること

いつものスーパーに買物に行くと「上から商品をお取りください」のPOPが目についた。うどん玉のところには特に拡大された文字でPOPが貼られている。うどん玉はまとめて買うと少し割引されるから、すぐに食べきれなくても一番新しいのを選ぶ人もいるだろう。…

主体性

コロナ感染予防を理由に退職した学生。コロナ以外の辞める理由を考え、原因の一つだと思われる出来事を思い出して、解決策として最終勤務日に話し合うことができた。 年配の頑固者が二人いる作業チームには、リーダーが二人いるような状態になる。新人はその…

手間とエコ

パン屋で働く友人が毎日バスタブいっぱいのパンを捨てていると言う。ショッピングモール内にあるパン屋のため、遅い時間でもある程度のパンを残していないといけないらしい。ショッピングモール内の従業員に割引して販売する手間をかけるくらいなら捨てた方…

見える形にできないこと

駐輪は一戸につき、自転車及びバイクは2台までとする。それぞれに部屋番号の入った専用のステッカーを貼ること。ステッカーが貼られていないものは撤去する場合があるとマンションの管理者から通知があった。私は駐車場は別に契約していて、自転車とバイク…

顔見知り?

どれくらい昔から知っているのか、数年前から意識するようになったと言っていいのか。帰宅ラッシュの駅、残業がない日は高確率で遭遇するおばあさんがいる。相変わらず毎回威勢がいい。品のある服装で一見すると裕福でおしゃれな人に見える。不思議なことに…

主人公にはなりたくない?

「あなたは物語のどんな役になりたいですか」という質問に対して、「目立たなければなんでもいいです」と言いたい。お姫様みたいなきらびやかな衣装で注目されたいとか、困っている人を助けるかっこいいヒーローになりたいと思っていた時期は子どもの頃だけ…

ハッピーイベント

義理チョコ禁止という社内連絡を受ける。職場の人に義理チョコなんてあげたいと思ったことはない。しかし私が知らないだけで、かなり多くの女性社員は重役の人たちに毎回義理チョコを渡していたようだ。なんのためにそんなことをしているのかわからない。た…

一人の自由

もしかしたらいじめられているのに気づいていなかったのか、これまでいじめといういじめにあうことなく生きてきた。 いじめられている子はどんな子なのか。クラスの中で誰にも調子を合わせないで一人でいる子はいたが、それがいじめや疎外ということになるの…

イワツバメ

結婚したのも遅かったので子どもがもてなかったとしても二人の間ではそれほど問題ではない。しかし気になることはあった。身軽な私と違い、彼の父方や母方の実家と関わっていく内に恐怖にも似た感覚を覚える。これまで観てきたどんなホラー映画よりも恐ろし…

いつまでもわからないこと

長い間、一人暮らしを楽しんでいた。なぜか一度も自分の人生に結婚という未来を考えたことはなかった。可愛いお嫁さんになると言ってたクラスメイトがたくさんいても、次々に結婚していく友人がいても、自分もいつかはなどとは考えたこともない。 彼とは大学…

プラマイゼロ

幼い頃は母親がいなくなったらどうしようとか考えるよりも見たこともない地獄に落ちる恐怖のほうが現実的な気がしていた。里子に行かされそうになった時から芽生えていた感情か、何かに身を委ねることへの抵抗みたいなものもあったと思う。 ある落語家がテレ…

あなたのお父さん

十年程前、役所からあなたのお父さんが危篤状態だから連絡をくださいという内容の手紙が来た。私は父の顔を知らないし話したこともない。何も思い出がない。あれがそうだろうなという記憶はある。 夜、ドアを叩いて出て来いと騒ぐ酔っ払いの男の人がときおり…

豊かな暮らし

ラングドシャをもらう。 紙袋から取っ手の付いた箱を出す。 箱を開けてプチプチに包まれたビニール袋を出す。 プチプチを外してビニール袋を開ける。 ビニール袋の中から小さなビニール袋を出す。 小さなビニール袋からラングドシャを出す。 スイートポテト…

侮るなかれ

運動会の練習で直角に曲がらないといけないところを近道で真っ直ぐいこうとしたら担任に腕を掴まれて、舌打ちのようなうなり声とともに強引に行進の列に戻されたことがあった。私は集中力がなくて、やりたいと思ったら後先考えないで行動するタイプだった。…

子どもの存在の有難さ

子どもとは財産を守る存在でも愛し合ってできた結晶でもない。居心地の良い空間を実現させるための勇気をくれる存在である。この歳になって子どもの存在がどれほど貴重であるかを考えられるようになった。ここでいう子どもとは私の後に入社した後輩みたいな…

キセル乗車

通勤ラッシュの改札口でキセルしている人を何度か見たことがある。前の人の後ろにぴったりとくっつき一緒に改札を通っていた。改札機が止めるよりも早く通り、そのまま人並みに紛れて見えなくなる。私も最近それをやられて嫌な気分になった。小柄だから狙わ…

父の日を祝えること

今週のお題「おとうさん」 母子家庭で育ち、父を知らなかった私が結婚して人生初の父の日をどうするかを考えた時、なんとも言えない気分になった。お義父さんが自分の息子より11才も年上の嫁を認めてくれたこと、孫がいなくても優しくしてくれること、おいし…

中立

善悪の判断を周囲に委ねている子どもは残酷なことも残酷だとわからない。しかし当たり障りのない中立という立場の冗談も言わない真面目な子が男女一人くらいはいる。そういう子は独りでいることもあり、からかいの対象とされる確率も高い。 私はどうだったの…

子どものために

母が働いていたのは私が幼稚園の頃までで、生活保護を受けるようになってからはずっと家にいた。子どもの時は気づかなかった。生活保護がどれだけ人の誇りを傷つけていたのか。 中学を卒業して働いて得た収入は全て没収される。そして生活に足りない分だけ受…

エスカレーターを歩く人

上りのエスカレーターの片側を歩く人が多い。立ち止まるようにアナウンスが流れ、上り口でも歩かないでくださいという看板がある。しかし無視して歩く人が多い。私がたまたま歩く人が多い側で立ち止まった時、無理やり押しのけてでも歩いて上って行く人がい…