ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

普遍的なもの

 

「できます」「やれます」という人は、とりあえず面接する。理由を聞かれたらどう答えたらいいのか困るが不採用通知を送る。話を遮ってでもアピールしてくる我の強さが、今のここのカラーではないなと思った。しかしそれ以外に、ずっと違和感があった。その時はそれが何かわからなかった。違和感過ぎてか。

 

あとで証明写真の顔が違い過ぎていることに気づく。まるで別人。皮膚の色から違っていた。写真では色白なのに実際は日焼けサロンに寄ってきたのかと思うくらい。顔の輪郭も写真ではすっきりしていて首があるのに、ないみたいだった。こんなに違うのになぜ気づいてつっこまなかったんだろう。外見では決めたくないけれど、いつの写真か聞けばよかった。

 

学生枠は一人決まった。繁忙期に合わせてたくさん入ってくれるのはありがたい。仕事が初めてと言ってたが、今いる大学生も初めてで育ってくれたから問題ない。私自身、どうやって育てたのか思い出せないが、半年くらいは「うっせー」と言われるくらい注意していて、仕事が面白くなさそうだなと思っていたら、繁忙期を乗り切ったあとから急にコツを掴んだのか、仕事を楽しめるように変化したのがわかった。一方的な関係ではなくお互いが育っているという感じだった。新しい人からは経験ではなく、人として生きる根本的なものを教えてもらっているような気がする。あとから生まれて来た人との馴れ合いではない関係の中に普遍的なものを見出せると、おもしろいなと思う。