ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

孤独よりも自由

 今週のお題「残暑を乗り切る」お盆の繁忙期を乗り切り、末に予定していた連休を満喫している。フェリーでの宿泊は初めてでいい歳してわくわくする。行き先は友人の待つ大分である。大分に行くのも初めてだ。

 電車を乗り継ぎ、フェリー乗り場行きのバス停まで来ると、バス停のベンチに座っている人と少し離れた所で待っている人たちがいたが、全員同じバスに乗ると思っていた。白い大きなバスが来ると、少し離れた所にいた人たちが乗り込んで行く。バスの到着時間から、バスにパン工場という文字が書かれていなかったら、おっちょこちょいの私はうっかり乗り込んでいたかもしれない。

 

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無事にフェリー乗り場まで来るとほっと一安心


 桟橋ではさわやかに迎えてくれる白い制服を着た乗組員がいた。フェリーの中は歓迎を表して階段や窓に電飾が施され、フェリー専用の歌も流れている。なんか照れる。

 鍵付き個室に向かう途中、相部屋が見えた。かなり周囲に気を遣いそうで、やはり個室にして良かったと思った。

 夜は船のレストランを利用しても良かったが、予想通り家族連れが多く、また一人で食べやすい席はなさそうだった。途中で買った「ケルン」のパンをパブリックスペースのソファで海を観ながら食べる。パンはかなりおいしくて大満足。

 食後しばらくすると明石海峡大橋の下を通るというアナウンスが流れ、展望デッキに行くと強風の中、多くの人が集まっていた。母をフェリーに乗せたいと思わなかった自分を悔やむくらい橋は虹色に輝いていた。

 橋を堪能した後は展望大浴場に行く。強風で肌が冷えたせいかシャワーが熱く感じる。窓から見える微かな岸の明かりを見ながら湯船に浸かる。子どもを差し置いて大人が窓にべったり釘付けで恥ずかしいが、動く風呂に乗っている不思議さはなんとも言えない。また朝風呂での海は波がよく見えてスピード感があり爽快だった。

 孤独よりも自由が勝る。一人だと誰にも気遣いがいらないため、フェリーを楽しむ余裕も出てくる。あそこに見える船が何かをさわやかな乗組員に聞いてみる。

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志布志と大阪を結ぶ同じ船

 

 

 帰りの朝、明石海峡大橋の下を通っている時、海面に浮かぶクラゲを見て夏の終わりを感じつつ、また明日から気持ち新たに仕事に励もうと思った。

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うみたまごのクラゲ