ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

長く働きたい職場⑤

 

裏事情を知ってか知らずか、上司は他の事業部はもっと時間を使わないで要領よくやっている、前の担当者はもっとうまくやっていたという。私が前の担当者と一緒に仕事をしていた時、毎日何人かはサビ残を当たり前のようにしていた。私も仕事の流れをつかむまでは同じようにサビ残をしていたが、前の担当者が異動して私が担当を任されるようになってからは一切のサビ残を無くした。ひと悶着あったが、サビ残をしなくていいように派遣を入れたのだ。

 

前の担当者や同じ条件の他事業部の人たちの共通点は、自分の代だけ頑張った成績を残そうとする昭和のど根性タイプの人が多く、タイムカードでは退勤になっていてもずっと残って仕事をしている。引き継ぎ意識の薄さがサビ残を加速させていったのか。私も昭和のど根性タイプだが、後輩に同じしんどさまで引き継いでもらおうとは思っていない。

 

コロナで職を失った人がたくさん求人に応募してきて、人員不足が解消したことにより派遣を使う必要がなくなった。しかし上司は求人の打ち切りをしない。研修中の新人と比較してより優れた人であればチェンジさせるつもりだからだ。そのために私は一日に5人くらいは面接をしている。当然、先に採用した人を簡単にチェンジする気はないので応募者は全員不採用にするしかない。面接時間の無駄を訴えてようやく求人を打ち切ってもらうが、不採用にするために面接をするのは相手に対して失礼で気が引けた。不採用になってよかったと思えるくらい仕事の大変さをやや大げさに伝えて面接の後は会社の新商品を渡して帰ってもらう。

 

ストレスを溜めない方法としては、今いるスタッフに話を聞いてもらっていること、上司や部下とかではなく人間性の問題として話し合える人が周りにいるのがストレス緩和に繋がっているようだ。