はらはらどきどき
年末という力にゆっくりと引っ張り上げられて徐々に加速していく。ジェットコースターみたいな緊張感がいよいよやってきた。
年末のわちゃわちゃの中を優雅に過ごせていた中学生までが懐かしい。あの頃はまだいわばパピーウォーカー時代で、まだ魔法のような世界にいた。まるで絵本の中にいるよう。小瓶に星のかけらを集めて、三日月の上で眠る。空からはいつかキャンディが降って来るような気がしていた。あの頃の夢のようなときめきは大人になった今でも色あせることはない。むしろ、忙しければ忙しいほどあの頃を思い出す。何をしても充実していたあの頃を知っているから、毎年年末を乗りきれている。
魔法のような実感のない世界は心の充足を、生活のための労働からは体の充足をもらっている。ただ、人がよく動く年末はマックスに忙しい。今年はどんなはらはらどきどきがあるのだろうか。
さて、いよいよ年末に突入だ。