ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

足りないものって

 

小•中学は漫画ばかりで文字だけの本はほとんど読んだことはなかった。テストで一般常識として出題されそうな作家とその代表作品くらいは一時期義務的に読んでいたが、やはりインパクトは漫画のほうが大きい。しかし後々じんわり思い出すのは小説だろうか。

 

考えてみると友人の中に趣味の合う子は一人もいなかった。兄の影響を受けていたとはいえ、同じように兄がいる女友達と趣味が合うかといえばそうでもない。

 

小山ゆうの『愛がゆく』は私が小学校の時に感動した漫画本の一つだった。この人の作品はどれも面白い。ストーリーの面白さだけでなく絵も迫力があって魅力的。作品の素晴らしさを友人にも教えたいと思い、学校に本を持って行くと誰もが絵が気持ち悪くて読む気が起きないと言い、がっかりしたことがある。私はこんなきれいな絵のどこが気持ち悪いのかわからなかった。友人のほとんどが『りぼん』や『なかよし』を読んでいる。少女漫画に劇画はない。なんでだろう。

 

そういえば大学時代に私に足りないものだと言って当時流行っていた『冬のソナタ』全話のビデオを貸してくれる友人がいた。話は面白かったが、何が足りないのか今もわからない。