立膝

小学校低学年までは週に1、2回のペースで母と一緒に銭湯に通っていた。しかしいつの間にか母は一年に一度くらいしか風呂に入らなくなった。久々の銭湯に行くと何時間もかけて垢を落とす。銭湯に迷惑がかかっていないか心配するほど肌の色が白くなって帰ってくる。元々色白のきれいな肌がいつの間にか黒くなって、匂いも出ていたと思うが一緒に暮らしていたら気づかない。

私も旅行以外、風呂はそんなに入るほうではない。大体一日おきだ。年末の忙しい時など寝る時間を確保するのを優先して2、3日風呂に入らない時も多々ある。夏場はさすがに周囲に臭いと思われないようにシャワーだけはする。

母の夏場の服装は肌と同化しているような肌着と下着で立膝で座っていることが多かった。立膝に肌着を被せて座っているため肌着の生地は伸びていた。なぜあんな座り方をしていたのか、韓国ドラマを見ていると母の座り方を思い出す。