ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

昭和中期のノリ

理念勉強会の事前課題をなんとか出し終えた。内容はあまり立派なことを張り切って書くとコンサルタントの人に急に当てられて体験発表をさせられたことがあるのでさらっと当たり障りのないことを書いておいた。

 

職場には昭和中期の年配社員が多く、一年に一度は誰かが骨折した話を聞く。今年も台車を押していたら床のワックスで滑ったとかで腕と足を骨折した人がいた。声を掛けられて振り返ったらバランスを崩して転んで骨折したとか、タクシーを待っていたらタクシーのタイヤに足先を踏まれて足指を骨折したというのもあった。最後のは誰でも骨折するが、とにかく骨折する人は還暦をとっくに過ぎている人たちだ。

 

この人たちは昔の「欲しがりません勝つまでは」みたいなノリで高齢の社長に気に入られている。昔のノリとはサビ残当たり前、歯を食いしばって低賃金で働くぞというノリだ。このノリは昭和後期になるとギリギリついていける人が1割いるかどうかで、平成になると誰もついていけない。こんなノリの人たちに何かを期待することはできない。

 

今は法律のおかげで取りやすくなったが、ほんの5年前までは有給届を出そうものなら「こんなもの持ってきておまえの評価が下がるのがわからんのか!」と部長に言われ、私は「法律で定められた権利なので」と言って取っていたが、昭和中期は有給を取っていない人がほとんどだった。私は自ら労基に訴えて少しずつではあるが雇用条件を良くしていってる。だから会議ではよく吊し上げにあう。

 

しかし最近、昭和中期が「あと8万円くらい給料上げてくれたら身を粉にしてもっと頑張って働くのに」と急に会議で言い出し、私は「え、もう粉々ですけど」と言いそうになった。とにかく昭和中期が頑張り過ぎたせいでそのあとの人がしんどい。