歯科技術とデンタルIQ⑤

今通っている歯科医院では、歯根に膿が溜まる原因がやはり一度治療した歯に薬がしっかり詰められていなかったことが原因だと教えてくれる。もちろんその前に虫歯を作った自分にも原因があるのは分かっている。そして、これまで何度も再治療したところを全てやり直すこととなった。何度も同じところを治療することに疲弊していたが、やっと腕のいい病院で治療してもらえることに喜んだ。

莫大な費用がかかったが、おかげで安心して生活できる見た目も綺麗な丈夫な歯を手に入れることができた。定期健診に行くと、院長は自分の芸術作品を見るように年数が経ってもきれいなままの私の歯の状態を見ては自分で自分を褒めていた。私も院長に感謝を言う。

定期健診では衛生士の方が歯ブラシの持ち方やフロスの使い方を教えてくれる。今では虫歯をつくることはほぼない。もっと早く今のような歯に対する知識があったらと思うことはあるが、生きるにしてももう半分は過ぎているのだから、見た目はもうそこそこでいいかなと思う。審美のために神経を抜いてでもきれいな歯並びを求める人もいるだろう。歯の神経を抜くと歯の寿命は短くなる。後のことを考えて、神経を抜いた後、歯根に細菌が入らないように処置できる腕の良い医者を見極める必要がある。今はネットでいろんな情報を手に入れることができるから便利になった。しかし私が通っていた歯科医院で教えてもらった情報では、怖いことに7、8割はやぶ医者だと言っていた。コンビニ並みに多い歯科医院がそれを物語っているのか。これだけ歯科医院があちこちにあると、最先端の技術をいち早く取り入れて最新医療の研究努力をしている病院はそれなりに収入が必要になってくる。大きな収入は高価な歯の被せ物に頼ることになる。被せ物の質も大切だが今後の歯科技術の向上に少しでも役立てるのであれば設備投資だと思い、奮発するかどうかを見極めないといけない。