ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

贈り物に悩む

8時20分、予約時間の10分前に健康診断の受付窓口に行く。検査や測定が始まったのは9時からで30分間、待合室の壁に飾ってある写実的な葡萄の絵をぼんやりと眺めていた。絵はモチーフからのメッセージを読み取るかのように、ただそこにある何かとして埃すら見落とさずに描かれている。写真が切り取られた事象だとすると絵画はモチーフと自分との間から生じている事象か、とか考えていたら30分はあっという間だった。健康診断は3時間くらいで終了する。途中、外がどしゃぶりだと採血をしている人が教えてくれる。傘を持ってきていなかったので心配したが帰りはやんでいた。

 

病院の近くにあるイオンに姪と甥のクリスマスプレゼントを探しに立ち寄る。これまで創造力を養えるように完成された物ではなく素材的なものをあげていた。しかし、削って作るものやひらがなとアルファベットのスタンプセットなどは、姪や甥よりも義姉さんが喜んで使っていたようだ。

 

姪が小5の時、まだ学校の持ち物は母親が準備していた。兄が注意力をつけさせようと、いたずらでマヨネーズをランドセルに入れておくと、姪は気づかないでそのまま学校に持って行ったことがある。

 

男は青で女は赤だという兄の固定観念から、姪が水色のランドセルが欲しかったのに赤いランドセルを背負わされたことを私に打ち明けたことがある。私は「お父さんは古い頭の人だからね~」という。共に暮らしている時は全く気づかなかった。兄の頭が固いということに。私もそうなのかな。

 

姪と甥には親の理想に負けないでいてほしいものだ。