真っ白な朝

　十数年前だったか、何気に思い出すいつまでも消えないことのひとつとして『痛快！明石家電視台』の村上ショージさんのパネル回答。一般の出演者がレギュラーメンバーの描いた絵を見てお題を当てるというクイズで、その時のお題は確か「恐怖」だった。ショージさんの絵は他の出演者が危ないシーンを描いているのとは異なり、ベッドから半身を起こした状態を描いたもので、さんまさんも意味が分からず困惑する。最後にショージさんになぜこれを描いたのか聞くと「僕にとって何もすることがない朝が一番の恐怖なんです。スケジュール帳が真っ白なんです。」と言う。ショージさんは心の恐怖を描いたのだ。これにはさんまさんも参りましたの大爆笑。それから私はやることがあるってすばらしいことなんだと思うようになった。