ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

酢豚

高校時代、ビルメンテナンスの会社で働いていた。そこでは時々数人で出かけて郵便局や府民の森の清掃作業をすることがあり、昼食は外ですることもあった。外食に慣れていない上に、大人の男の人に囲まれての食事は息が詰まる思いだった。しかし注文しないわけにはいかず、とりあえず好物の酢豚を注文する。ボリュームたっぷりのすごく美味しそうな酢豚なのに箸が進まない。それどころか吐き気すら出てきて、一緒に食事をしていた人にも気を遣わせてしまい、それが辛くてますます食べることができなくなった。結局ほとんど手つかずのまま残してしまい、もったいないことをしてしまった。自意識過剰な、なんとも恥ずかしい思い出の一つである。