冬の贈り物

クリスマスプレゼントは、義姉さんにはボタンにかぶせて使ったり、チェーンを付けてネックレスとしても使えるアクセサリーを、姪にはビジューのかわいいストッキング3組とミニオルゴール、甥にはかっこいいフードウォーマー。それと、いつもの図書カードとマックカードを添えた。あとは家族で食べるおやつと旅行のおみやげがあれば一緒に入れて送っているが、さて、兄のプレゼントは今年は何にしよう。昨年はコートにした。義姉さんには仲の良い妹たちや両親がいるけど、兄の身内は私しかいないので、兄には奮発したい。

とりあえず、太っててもかっこよく見える色と模様の服を探す。店員に「何かお探しですか？」と声をかけられたので「ピンとくるものを探してます」と言い、店内を素早い動きで一気にいろいろ見て回る。少し立ち止まって考え事をしていると、クリーム色のカシミヤのセーターを店員がすすめてきたので、急にどうした、なぜセーター？と思いながら「手触りはいいけど…色が優しすぎるかな」とか言っていたら、店先のマネキンに着せているブルーのカーディガンが気になってきた。

大きな格子柄のひと枠ひと枠にそれぞれ違ったこまかい模様が編み込まれていて、全体的には青だが、さまざまな青を使った複雑な模様がかっこいいし、ボタンもかわいい。値段も36,300円と予算内だったので、最後の難関「これのLLはありますか？」と聞くと取り寄せるのに一週間かかると言う。無い時もあるから、取り寄せでもあってよかった。

 正直、自分にこんなにお金を使うことはないけど、働いてて余裕のあるうちは家族のことばかり考えている兄にはいいものを贈りたい。気に入ってくれているかどうかはわからないけれど、姪や甥にプレゼントする物も、私が中学時代に欲しかったもので、図書カードをもらって本を買う友人が羨ましかったから、毎回決まってプレゼントに添えてしまう。結局、贈り物をする私の方が一番満足しているようだ。