ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

習慣

 

「これに何の意味があるのですか」と新人に指摘されて改めて考えると特に重要な意味はない。歴代の先輩たちが右に倣えで続けられてきただけのことだった。働いている人や時代も変わっていく中で、昔から続けられている習慣を見直すことなく延々と繰り返している。

 

 

新人で何も任されていない間は思考にゆとりがあるせいか、いろいろと疑問が湧く。その後、仕事を任されるようになると気になっていたこともどこか頭の隅に追いやられ、自分も先輩と同じ習慣をとりあえずする。そして、いつの間にか次の疑問をもつ人が来てから考えることにしてしまっていた。悪い習慣が新人の気づきによってタイミングよくほんの少しずつ見直されていくのに頼っていては、見直されるのが遅くなるだけでなく新人の負担が大きすぎる。

 

 

分かっていて指摘されることは本当に情けないことだ。昔からの習慣を理由に逃げそうになるが、習慣の見直しができるように自らも努力しないといけない。