昔、一緒に読書会に参加していた友人が本を送ってきた。
読書会の場所を提供してくれたメンバーが本を出したという。
「まくわうり」が好きだと言っていたからきっとそのことについて書いていると思っていたらやはりあった。豊かな表現力で紹介される食べ物は読んだ人も食べたくなるような気持ちにさせる。
読書会で読まれた本は硬い哲学書ではあったが、彼のリビングで開かれる読書会はやわらかい光の中で行われる温かいものだった。
私は旅は始まったばかりだという言葉を最後に伝え、彼とは関係が疎遠になっているが、彼はまだ好奇心いっぱいに旅を続けているようだ。