ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

眩しくて青臭い

今週のお題「部活」

 

高校ではバドミントン部に入っていた。

 

時々先輩と付き合っているOBが教えに来てくれる。そのOBが私のもろ好みのタイプでどきどきするのを先輩に気づかれないように隠し続けた。

 

私は卒業後も社会人サークルに入ってバドミントンをしていた。時々先輩も遊びに来る。久しぶりに会った先輩から彼と別れたという話を聞く。

 

在学中、学校の体育館が使えない時は有料の総合体育館で練習をしていた。いつも先輩の彼が車で送迎をしてくれる。先輩から何かあった時用に彼の電話番号を教えてもらっていたのを思い出して、電話番号まで知っているこのチャンスを生かさない手はないと思ったが、なかなか告白する勇気が出ない。

 

私の背中を押してくれたのが、テレビドラマ化された深見じゅんの『悪女』だった。

 

夜、家から離れた電話ボックスを選んで彼に初めて電話をする。彼が電話に出るとなんにも考えられなくなり、しどろもどろで『悪女』のドラマの話をする。最初は意味が分からなかった彼だったが告白だと気づいた瞬間「今からそっちに行く」と言ってくれて、電話越しではなく直に告白することになった。

 

その後、めでたく人生初の異性とのお付き合いをすることになる。

 

眩しくて青臭い思い出だ。