ingakouryuu’s blog

心象スケッチ

ドストエフスキー

学生時代、ドストエフスキーが好きで読んでいた。ドストエフスキーの懸命に生きるものへの狂気に対する問いかけがいつまでも心に引っかかっている。

 

43歳の時、桜が散るのを見ていてようやくその疑問に一つの答えを見つける。それは、海沿いに植わっている一本の松の木で例えると、松の木の海側の葉は塩害で茶色く枯れているが、海側でない葉は塩害が少なく青々と茂っているということだ。人の手によって植えられたのか、自然にそこにあるのかはわからないが、一つ一つの葉が一つの命だとすると、たまたま海側の葉が塩害にあったということだ。 

 

我が家にいた動物たちから、懸命に生きるものに対する狂気は同じように懸命に生きるものが起こすようだ。

 

しかし、懸命に生きるものが救われるという答えはまだわからない。